【開催レポート】MCバトルと人狼が融合した「ラッパー人狼」大盛況でした！

先日の8月7日、代官山の「Theatre CYBIRD（シアターサイバード）」にて、ラッパー人狼なるイベントを開催しました！当日の様子をレポートします！

ラッパー人狼って何？

基本ルールは普通の人狼ゲームと同じなのですが、昼間の追放会議の半分がラップで行わないといけないという特殊な展開。議論時間の半分に差し掛かると強制的にビートが流れ始め、それに合わせてラップを行います。また、追放投票の上位2名がMCバトルを行い、その結果を見て決選投票が行われます。

詳しくはこちら。

ラッパー人狼イベント開催のきっかけは、人狼とフリースタイルラップがどちらも「議論し、コトバの力で相手を打ち負かす」という共通点があることから。4月に一度βテストと称して身内だけでお試しイベントをやってみたところ、想像以上の化学反応を起こしたおもしろさでした。これはきちんとプロのラッパーを呼んでやるっきゃない！となり、今回正式にイベントとして開催をする運びとなりました。

出演者

出演ラッパーは、ACE、掌幻、CHARLES、抹 a.k.a.ナンブヒトシ、上鈴木伯周、押忍マン、マチーデフ、NONKEY、PONYという超豪華な顔ぶれ！
この9名で、村人5名、予言者、ボディガード、人狼2名に分かれて3ゲーム行いました。

写真左から、上鈴木伯周（かみすずきはくしゅう）、掌幻(しょうげん)、ACE（エース）、マチーデフ、NONKEY（ノンキー）、CHARLES（シャルル）、PONY（ポニー）、押忍マン（オスマン）、抹（まつ） a.k.a.ナンブヒトシ

会場の様子

今回の会場は、株式会社サイバードさんのご好意で、会社のイベントスペースである「Theatre CYBIRD（シアターサイバード）」という代官山のオシャレスペースをお貸しいただきました。

ラップのイベントというとクラブでウェーイな感じかと思われる方もいるかもしれませんが、今回は人狼も混ぜていることもあり、着席での観覧。ウェーイ感は全くありません。

イベントはこんな感じ

昼間の議論の時間では、普通に会話をしながらDJのスクラッチを合図にビートが流れ出し、それに合わせてフリースタイルラップでの議論が展開。

ラッパー人狼面白かった
フリースタイル×人狼の組み合わせが斬新。言葉の魔術師ともいえるラッパー達のラップや決選のMCバトルdisが楽しい。前半通常議論から後半ビートが流れシームレスに展開されるラップはならではの面白さ#ラッパー人狼 pic.twitter.com/aFdyPjC2OW

— エナミ@8/14(日)人狼ノヴァvol4 (@Enamitsuno) August 7, 2016

MCバトルはこんな感じ。投票で上位得票の2名が向い合ってラップバトル。その後、残りの生存者で再度決選投票をして、どちらかが追放されます。

プライベートでも仲良しの押忍マンから掌幻へのディスは「プライベートでは信用してるけど、むしろこういう性格のゲームで出る腹黒いおまえの底」「行動しようと思った時に絶対に勝ちに行くタイプ」。ちなみに、この時ほんとに人狼だった掌幻。当たってる…！

「俺は村人、死んでもいいよ　でもおまえだけは信用できないーよー」と掌幻に絡むACE。

なぜかこの日の服装がお揃いだったNONKEYと抹 a.k.a.ナンブヒトシのバトル。「人狼村人どっちが勝つ？声がでかいやつがいりゃとっ散らかる」との抹からのディス。

PONYに「一番怪しいのはマチーデフそしてその隣にいるおデブ」と外見をディスられたNONKEY。間髪入れずに「俺も分かっている俺はおデブ他人に言われると心折れる」と秀逸な自虐的アンサー。

「俺は村人この中にいるぜぬらりひょんつまりは妖怪始めるショータイム俺は村人だって言い続ける一生涯」と堅い韻を刻む掌幻

終始巧みな韻を踏む掌幻がわずかに噛んだのを見逃さないマチーデフ。「なかなか噛まない掌幻くんは普段ラップが上手いはずなのにこの瞬間だけなぜか 2回も噛んだ」

圧倒的人狼巧者を魅せつけたのが上鈴木伯周。「全然言葉耳に入ってこねぇだって俺がほんとのこと言ってる感ハンパねぇ」

この日は8月6日にグランプリ選出された人狼アイドルも初のお仕事！
司会の白坂のお手伝いをしてもらいました。

休憩時間には、サイバードさんの運営するスマホゲーム「ヴァリアントナイツ」の紹介も。なんと、上鈴木伯周と抹 a.k.a. ナンブヒトシによるラップでの紹介！
「ヴァリアントナイツ略してバリナイやり始めたらもう止まらない」「協力プレイはスタンプチャットで会話しながらフリックアクション」などと、韻を踏みながらゲームの魅力を歌いました。

この日最もキレがあったのが、紅一点のCHARLES。渋谷サイファーで身内でもある掌幻に対して、「おまえの顔面ひきつってただの死んだコラッタみたいになってんだよ分かるかコラッタの巣じゃねぇぞここは　死ね！」とのラップ。文字起こししても、なんてひどい暴言ｗ

死んだコラッタみたいな顔はパンチライン#ラッパー人狼 #人狼アイドル pic.twitter.com/3DcgKRg8U8

— DANZEN★男前 (@Otokomae_jinrou) August 7, 2016

ヒップホップファン的に最もアツかった展開が、ラストのNONKEYとCHARLESのバトルでのNONKEYの１バース目。ビートは「I REP」というヒップホップ好きにはよく知られた名曲で、それに合わせて「アイツもアイツもいなくなって、アイツもアイツも見なくなって、残ったのは嘘つきの女」と歌い上げるシーン。これは、原曲の歌詞がそのまま「アイツもアイツも〜」と歌っているのをサンプリングしながら、且つ村人が少なくなった人狼ゲーム終盤のシチュエーションに置き換えたのです。これはすごい！！